Play-InのC9戦でボコボコにされ、そこから立ち直り、プレイインを1位通過したDFM戦
【WCS2021】DFM vs C9戦、BPとゲームメイク解説 - 基本からしっかりLOL攻略
2021/10/11は記念すべき試合でした。DFMのグループステージ初戦の相手は、LCKのレジェンドチーム「T1」でした。
Twitchの視聴者数が1万ちょっとだったのが、DFMとT1の試合では、6万近くまで膨れ上がる日本中が注目した試合でした。
多くの人が見て既に結果を知っていると思うので、このブログではネタバレ気にせず書きます。
DFMはT1相手に何もできずに超ぼろ負けでした
ゲーム始まる前は上のBPをみて、
・レイトゲームは強い(後半にパワーがある構成)
・フロントがしっかりして安定感あるバランスの良いピック
と好意的な意見も見受けられました。Revol・eyes両キャスターもそのようなコメントでした。
でも、ちゃんと他の試合を見てたら分かりますよね。
・LCKが繰り出したメタ「ユーミが超OP」
DKはFPX戦でユーミピックし圧勝
LNGはGEN.G戦でユーミBAN
その後もユーミPick or BANの超OPサポートに躍り出ました。
選手もコーチも分かっていて、BPに詳しい視聴者の多くもDFMはかなり不利だったと理解していたと思います。
問題なのは、C9戦で先出ナーの穴をつかれボコボコに負けた経験があるにもかかわらず、またバンピックで負けたことです。
DFMのコーチ陣もユーミが脅威なのは分かっていたはずです。
T1の1stピック「ユーミ」に対し、すぐさま「レオナ」「エズ」で返してます。
レオナはPlay-Inで好調だったGaengの得意ピック、それとエズを組み合わせることでユーミのポークから逃れられる算段だったと思います。
エズ・ユーミと言う強力なBOTデュオを取りあげる目的もあったと思われます。
ただ、今のユーミの強さはそこではなく、早い段階でロームし、JGと組み合わが強力に機能する点でした。
現に、T1は2ndでJG「タロン」3rdでTOP「グレイブス」とユーミと相性のいいチャンピオンを返しています。これはBOTでのユーミ運用を狙うのではなく、BOTピックを後回しにしてでもジャングルとの組み合わせを狙ったピックです。Fakerはタロンも使えるので、MIDタロン、JG or MIDグレイブスと言うフレックス性も活かした早めピックになっています。
ルシアン×ユーミや、OPのミスフォーチュンを両チーム共に放置するファーストBPフェーズとなりました。
セカンドBANで、DFMはルシアンとドレイブンを封じるBANをしましたが、これもT1の狙いから外され、BOTジンで躱されました。
問題点
先出グレイブスに対するEviのピックが無い
苦しいですがC9戦と同じくエビ選手のプールを突かれてます。
アーゴットが出てきてもグレイブスで何とかなる、もしくはフレックス性を活かして、Eviが先にピックしたらもっと痛いカウンターが準備されていたと思われます。
レオナとJGの早めピックするのを狙われた
Stealからシンジャオ取り上げれば、序盤怖いピックが無いと判断されています。
Evi選手もそうですが、150以上チャンピオンがいますがDFMのピックは柔軟性にかけています。国内ではそれでも通用しますが、TOP16が集まるグループステージに進出するチームにはその穴が容易に突けるチームが揃っています。
優先したMIDのカウンターをとったにも関わらずAriaはFaker相手に何もできなかった
チームコンセプトとして、今期のDFMはJGMIDのラインで相手をドミネートする戦術をとっています。そのためEvi選手には苦しくなっても先出ピックし、MIDでカウンターをとっています。
T1戦もラストをMIDのAriaに渡して、MIDキャリーを狙いました。
結果は、Fakerのアジ―ル相手に、Ariaのオリアナはレーンを常に押し込まれ続け、CSも序盤から大きく差を付けられ、負けました。ほぼソロキルのようなダメージトレードが何度もありました。
結果どうなったか
TOP・MIDでレーン戦ぼろ負け
マクロでもタロンにカウンターされてぼろ負け
下の画像は、
勝負を決したヘラルド前のリバーファイト
時間は7分40秒、開始8分未満です。ヘラルド前のリバーでの視界をめぐる攻防です。
ヘラルド前にGaengがワーディングするところを狙われ、ここでタロン・ユーミに先に仕掛けられます。
レオナとリリアがキルとられ、ヘラルドも取られ、AriaもHP削られリコールさせられています。この時点でゲームはほぼ決まってしまいました。
この後は無残な試合です。
開始8分の時点で、トップのEviはタワー下まで押し込まれCS差20付けられています。
ミッドのAriaはFakerとほぼ同時か1歩先にリバーに寄れていますが、先にアジ―ルのUltでエンゲージされて何も出来ていません。しかも、この時点で後出しピックにも関わらず20CS差つけられています。
そもそも、このファイトはTOPの状況的に無理があります。おそらくDFMはファイトを回避する目的のワーディングが狙いだったが、T1の早い仕掛けに対応できなかったものです。ゲンがキャッチされなくても、TOPグレイブスがすぐ寄れる状況なのでどのみちファイトは無理でした。
後出ししたTOP・MIDで開始8分でどちらも20CS差、しかもタワー下まで押し込まれる展開です。これでは何もできません。
このCS差で他のゲームプランがあったとしても、実行は難しいです。BOTでカウンターの動きをしてもヘラルド取られて、TOPにタワーダイブされて、スノーボールされて負けていたでしょう。
それを分かっているから、StealとEviはこの後すぐにに仕掛けます。
TOPで仕掛けられる前に、先にTOPでしかけますが、タロンの寄りが早く2-1の不利トレード。
MIDはほぼソロキル(一応タロンのガンク)ヘラルド使ったタワーダイブではなく、普通にTOPもMIDも筋力とファーム差で負けました。
こんなBPと開始10分で圧倒的な差で負けました。
C9戦と同じような負け方です。
しかも、試合後のツイートでKazuコーチとYutapon選手から、事前にメタの違いが分かっていて対応できなかったとツイートがあります。
プレイインとグループじゃScrimメタが違いすぎて初日に洗礼を受けた気がするけど答えを探そう、今は話し合いを重ねてどうにかするしかない👍
— かずーた (@oKazuXD) 2021年10月11日
ガチでタコられた・・scrimから思ったけどグループのメタ全然違う
— yutapon (@yutapongo) 2021年10月11日
このツイートは、メタがわかっていても、出せる手札が無い状態と言う意味だと思われます。
TOPのピックプールに問題があると筆者は考えています。
・Evi選手がジェイス・イレリア・グレイブス・グウェンが使えない。
ミッド、ジャングルでADをピックした場合のTOPグウェンが使えない。
世界のチームはTOPを先出しで、ジェイスやグレイブスをピックするが、Evi選手そういった安定しやすいTOPチャンピオンがプールにない。
チームコンセプトとしてTOP・MIDで長年作ってきたこと、LJLではEvi選手は先だしナー・レネクトン・グレイブス・タムケンチでカウンターされても戦える力があることが、世界では弱点になってます。
・Steal選手がリーシンが使えない。
Steal選手がリーシンが出せないのも原因だと思います。シンジャオ封じられるとADジャングルで先に出せるチャンピオンがいない。他チームだとリーシン、シンジャオ、キアナ、オラフ、J4などが先にピックされるがそれが出来ないため、今回の様にJG・MIDで2AP構成になってしまった。
グループステージになってちょっとメタが変わっている様です。
サポート「アムム」はちょっと怪しい
TOP:イレリア、グレイブス、グウェン
JG:キアナ、J4、タロン、リーシン、シンジャオ
MID:ルブラン、ライズ、サイラス、ツイステッドフェイト
ADC:ミスフォーチュン、エズリアル、ルシアン
SUP:ユーミ、ナミ、レオナ、(アムム)
TOPでナーをやめてアーゴットを出すようになってDFMはPlay-inを勝ち抜きました。
次は他国の様にタンキーでないキャリーチャンピオンのファイターピックでの活躍を期待したいです。
もしくは、メタ外でも戦えるDFM新メタを披露してもらいたいです。